あずさの「きものーと」

きもの教室を営むあずさが、愉快な日常を綴ります。教室移転準備のため、2016年は出張着付け教室となります。HPはコチラ→http://www.azusa.top

着付師から垣間見る、女の一生。技術のバトン。

七五三シーズンが本格的になってきました。

最近は11月15日に限らず、少し時期をずらしてお参りされる方が増えているようですね。様々なお子様の七五三の機会に同席することができ、「おめでとうございます!」とお声がけできることが、とても嬉しい毎日です。

 

個人としてご用命いただく有難い機会もありますし、数人の着付師が一つの会場で多くの方を着付ける機会にお呼び頂くこともあります。沢山の着付師さんの技を拝見できることは、私にとってとても勉強になること。様々な環境で着付けをされてきた方が一堂に会するので、お教室で学んだ一つの方法以外にも、無限にある美しく着物を着付ける方法を目の当たりにできるのです。

 

母よりも歳上のベテランの先輩方に比べれば、若輩者の私など末席に名を連ねさせていただいている程度…といっても過言ではありません。その技術やスピード、仕上がりの美しさに見惚れてしまう程。綺麗に仕上げるのはモチロンのこと、小さなお子さんに負担にならないよう、素早く仕上げてあげるための工夫も満載です。一手一手、見逃すまいと目に焼き付けては、家に帰ってメモに残したり、真似てみたりの毎日。

 

お話を伺っていると、専業主婦が当たり前だった時代に生きた女性たち。私の周りには、必死に子育てをして、お子様が巣立ってから自分の時間を持つことができて、趣味として着物を学び始めた方が多いように思います。着付師は定年のない仕事ですので、第二の人生の生き甲斐にしていらっしゃるのでしょうか。

晴れの日に、黒子に徹する着付師。けれど、着付師の数だけ人生のドラマがあります。様々なバックグラウンドがありながらも、生き生きと、日々鍛錬をして「まだまだ良くなるわ!」と仰る先輩方と一緒にいると、天井の見えない美の迷宮に入り込んだような気持ちになります。

 

そしてなにより、自分の持つ技術を惜しまず後進に伝えようとしてくださる姿勢に、こちらもキチンと受け取らなくては!と気合が入ります。

 

母に、電話でそのことを伝えると「私が若い子にしていることを、貴女は別の方から受け取っているのね」と嬉しそうに言っていました。50年も看護師をしている母。もう十分リタイアしてもいい年齢なのですが「技術や知識は棺桶に入らないじゃないの」と、いまも現場で若手の指導に当たっているようです。(お節介じゃないか、娘としては少し心配ですが)泣けること言うのヤメて…

 

恐らく、私が彼女たちの年齢になった頃には、着付けができる人口はさらに減ってしまっていると思います。その時のためにも、先輩方から受け取った技術のバトンをきちんと自分より若い世代に渡していくつもりで、学び取っていかなければ。

着物の着方の美しさも、人によって感じ方は様々です。たくさんの美しさや技を拝見させて頂きながら、さらに「あずさ流」の美しさと技を作り上げていければと思います。

 

久々に真面目な所信表明でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

 

はじめてからの着付け教室、やってます。

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