着物で映画を観てみるの巻
映画館で映画を観るのが大好きです。
元々、映像制作を生業にしていたこともあって、観ている本数はかなり多いかもしれません。家でのんびりDVDを楽しむのも好きですが、「やっぱり映画館で観てよかった!」と思える作品に出会った瞬間がたまらないのです。
いつも約120分間は椅子に座ったままで集中したいので、できるだけ楽な格好で行こうと心がけています。ですが、今回は着物の用事の後に映画館に行かねばならない機会があり「これは実験だと思おう!」と、気合いを入れて行って参りました。
モチロン、満員の映画館に着物姿は一人です。
暑さ対策に扇子は欠かせません…(寿司模様はご愛嬌)
一番の懸念点は、やっぱりお太鼓の帯枕。
背中の突起になるので、背もたれにゆっくり寄りかかれない。
着物で観劇などに行く際は、銀座結びにしたり、半幅帯にしたり、できるだけ枕を使わない帯結びを選んでいました。
しかし!今回は敢えて、帯枕を使ったお太鼓で映画に行きました。
館内が暗くなり、予告編が始まりました…
なんだか疲れた…
なんとか楽に寄りかかれないかしら…
もぞもぞ…もぞもぞ…
「すぽっ!」
あれ?!見つけた!ベストポジション!!
下手な絵で解説すると、以下の通りです。
座席に浅く腰掛け、帯枕に体重を預けて、足を伸ばします。
肩から頭が完全に固定され、下半身が伸びたリクライニング状態に。
かなりリラックスした体勢で映画を観る事ができたので、いつもより快適に過ごす事ができました。開始65分くらいで「もう嫌だ〜っ!」となる展開を予想していたので、大分肩すかしではありますが。
念のため…これ、真っ暗な映画館だからできる体勢です。
舞台だったりすると、この変な体勢が、大好きな俳優さんから見えます!
そして、特に映画デートの場合、着物で来てくれたのに隣で異常リクライニング姿勢の女…百年の恋も冷めますので気をつけてください。
意外な展開だったので、ちょっと着物姿では無理かも!?と思っていた事にも、これから積極的に挑戦していこうと決意したのでした。
ちなみに、最近特に面白かったのは「キングスマン」という映画。
英国紳士が活躍するスパイ映画へのオマージュが随所に散りばめられています。
映画「キックアス」の監督最新作といえば、ピンと来る方も多いかもしれません。
タランティーノを観て育った我々世代にはドストライクのユーモアとアクションです。
英国紳士がカッコいいので、うっとり観ているだけでも十分楽しめますよ♪
変な体勢で映画を観る女から、着付けを習いたいと思って下さる優しい方…いるかしら…