ミサコの針仕事① 着物リメイク「ティーコゼー」
東京も、朝晩ぐっと冷えこむようになってきました。
飲む物も気がついたら、冷たいものよりも温かいものを身体が必要としています。
最近は、紅茶が美味しく感じます。
今年は3世帯で「LUPICIA」の「リーフティーの福袋」を購入して分けて頂きました。中でもマロンのフレーバーティーが美味しくて、秋の気分に浸っています。
PCで作業をしながら、大きなティーポッドにたっぷり淹れたお茶を飲みます。そんな時はティーコゼーが大活躍!
我が家では、義母・ミサコが着られなくなった着物の生地でリメイクしたティーコゼーを愛用しています。(愛を持ってファーストネームで呼んでいます)
長く愛用して着られなくなってしまった着物たちが、思い出と一緒に生まれ変わるってとても素敵なこと。ミサコやおばあちゃまは、どんな時にこの着物を着ていたのかな…思わず想像してしまいます。
絞りや、型染め、縮緬など、目にも愛しい生地がたくさん。
(考えようによっては、すごくリッチなティーコゼーなんじゃないかしら…?)
ティーポッドの敷物は、水を含んてもいいようにコットン素材で作られています。もはや職人芸すぎて、目を凝らしても、私にはどうやって作ったのが解明できません…。
古布のリメイクを楽しまれている方々って、世代が異なるので接する機会は少ないけれど、本当に多くいらっしゃるようですね。近所で毎年冬に開催されている「世田谷ボロ市」で、それを実感しています。骨董品や着物の出店が沢山並ぶ中、ハンターの目をした女性たちが…(私も含む)
私「かわいい着物、見つけた!」
着物を手に取ると…同じ着物の裾を掴んでいるお婆様が
お婆様「年寄りに譲って♡」
私「お婆様、この色の着物着ないじゃないですかぁ♡」
お婆様「リメイクしてバックにするからいいの!」
私「私、着物のまま着ます! 着られなくなったら譲りますっ!(真剣)」
お婆様「あなたが着られなくなる頃には、私はあの世に行ってるわよっ!」
私「く〜っ!負けた〜っ!(涙)」
というようなやり取りが、(本当に)行われているのです。
ボロ市の会場でお仲間同士、戦利品の着物を切り分けてハギレにして嬉しそうに持って帰っていらっしゃる。様々な色や柄を組み合わせて、可愛い小物を作られるんだろうな…と想像しています。
着物を切っちゃって勿体ない…と思わないわけではないですが、染み抜きに出しても取れない汚れがあったり、破れや傷みがある着物が、楽しみとして新たに生まれ変わることもまた、着物の楽しみ方だと思うのです。
私は着物コーディネーターの弓岡勝美さんのファンで、著書であるアンティーク着物の写真集などをよく眺めてはウットリしています。古裂を使った小物や吊るし雛の本も出されていて、季節を楽しむための設えを古布から手作りする世界に、奥深さも感じています。
いつか私も年を重ねたら、そんな楽しみ方もできるようになるかしら。
最後に、ミサコの新作ティーコゼーを…マリメッコのショップに置かれていたハギレから生まれました。
HARIOのティーポッドがピッタリ入るサイズで作られてる!
「すごい!」と褒めても「いやいや、私の尊敬する90歳のおばあちゃんはね…」と、さらにハイクオリティーな小物を見せてくれるのみ。
またもや、天井の見えない美の迷宮を知ってしまったのでした…
レッスンの後は紅茶で一休みしましょう
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