着物で「歌舞伎×オーケストラ」
サントリーホールで開かれた、日本フィルハーモニーの演奏会にご招待頂きました。
初のサントリーホール! 以前の職場から徒歩圏内だったのに、忙しくて一度も時間内に辿り着けなかった遠く憧れのホールです。今回の演奏会は、なんと「歌舞伎×オーケストラ」というコラボ企画でした!
日本フィル&サントリーホール とっておき アフタヌーン Vol.2『歌舞伎×オーケストラ』 公演スケジュール サントリーホール
お気に入りの着物で楽しみますぞ。
着物はろうけつ染めの単衣。帯留は宮崎ひさみさんの作品です。椅子の背もたれに寄りかかれるよう、帯は角出しに結びました。
ろうけつ染め…耳慣れない方も多いと思います。生地の模様にしたい部分に蝋を塗って固めておき、染めると、その部分には染料行き渡らず白く残るのだそうです。わざと固まった蝋にヒビを入れてから染めると、この着物のような不思議な模様に。古く中国から伝播し、東南アジアでもよく見られる技法です。
さて、話は戻って演奏会に。
日本フィルの演奏が素晴らしいのはもちろん、ホールの音響設計が抜群に良く、音楽の渦の中に優しく抱かれているような心地良さでした。
指揮は山田和樹という腰の低いお兄さん(失礼)。指揮棒を振った瞬間、周りの空気が華やいで、見ている私も笑顔に…!一番好きだったのは指揮棒を持っていない左手から、華麗な投げキスのような仕草で繰り出される音の波…ハマってしまって、休憩時間は振りの真似をして過ごしました。
やっぱり、未来のマエストロだったのね…
オーケストラに合わせて舞ったのは尾上右近。紋付袴を着ていてもわかるほど、アスリートのように鍛え抜かれた体幹と、長い手足。妖艶でダイナミックな踊りが、オーケストラの楽曲と溶け合って…マダムたちのハートを一気に撃ち抜いていました。
尾上右近 公式サイト 平成4年産まれ…(°_°)
今回のコラボは、オーケストラのファンに歌舞伎の良さも知って欲しい、歌舞伎のファンにはオーケストラの良さも知って欲しい…という事で行われた企画だそうです。演者も観客も、素直にお互いの素晴らしさをリスペクトし合えた、コラボの鏡のような会でした。
次回は「バレエ×オーケストラ」コラボだそうです♡
私もいつか、「着物×◯◯」のコラボが出来るように頑張らなくては。多くの方に着物の良さを知ってもらえるように、目の前の事に追われるだけでなく、大局で自分の出来る事を考えよう…と心から思ったのでした。(さあ言霊、飛んで行け!)
素敵な機会をくださった爬虫類姉様に感謝です♡
飛んで行った言霊の帰還先はこちら