河鍋暁斎と弟子コンドル
先日、三菱一号美術館に展示を観に行ってきました。
「画鬼暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル|三菱一号館美術館」というもの。
河鍋暁斎…聞き慣れないかもしれませんが幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師で、いわゆる美人画は勿論、化け猫や骸骨、幽霊など…ちょっと変わったモチーフを描いた事でも有名です。
実物はやはり、圧倒的な描写力。今にも絵が動き出しそうで頬が緩んでしまいました。
かわいい化け猫!おじさん怖がっているのか、喜んでいるのか…
展示されているのは河鍋暁斎の画だけでなく、弟子コンドルの作品も多く含まれています。英国人コンドルの本業は建築家で、鹿鳴館や三菱一号館記念館、網町三井倶楽部などの有名な西洋建築を設計した人物。彼の描いた設計図や画、鹿鳴館の壁紙の一部、奥様とのコスプレ写真なども(!)展示されていて、見所満載でした。
日本画や絵画…と聞くと敷居が高いですが、河鍋暁斎の絵は限りなく現代の漫画やアニメーションに近い印象です。きっと多くのクリエーターが影響を受けているのだと思います。展示されていた絵日記は、寺田克也さんのラクガキみたいだった…!
後期も、足を運びたいと思います。
※春画のコーナーが大変混み合っていて、ウィットに富んだ学芸員さんが
「お気持ちは分かりますが、立ち止まらずに一歩づつお進みください」と
声をかけていたのが素敵でした。でも、全然進まないので
「お客様、それは一歩ではなく牛歩でございます」と。
面白すぎる!さすが暁斎展!